大人であれば、政治についてのニュースを理解できるようになりたいですよね。
選挙権(18歳以上)があれば、もう政治に参加する権利が与えられているので、「自分はどの政党を支持するのか」「どの政治家を応援したいか」くらいの意見は持っておきたいものです。
かく言う僕も、「100%理解できるか?」と問われると、全くそうではありませんが、今回紹介する本を読むことで政治に関するニュースの理解が深まった実感があります。
今回は、「政治について全くわからない」という政治初心者におすすめの本を10冊紹介します。
「10冊とか多くて読めないよ!!」という人向けに、これだけ読めばOK!と言える本も2冊に厳選して紹介します。
目次
政治の基本がわかる!初心者におすすめの本10冊
まずは、「政治」というものの全般的な話から。
政治のキホンが2時間で全部頭に入る
テレビのニュースを見ても、新聞を読んでも、わかっているようで実はよくわかっていない…言葉は知っていても、意味するところがわからない…。「政治」コンプレックスがこの1冊で解消されます!
「BOOK」データベースより
いきなり一番おすすめの本です。
この本は、いわゆる学校で習った政治・現代社会・公民の内容を図解を交えてわかりやすく教えてくれる本です。
政治に関する本だと、どうしても堅苦しく難しい言葉が並びがちですが、本書は中学生でも理解できる内容となっています。
ゆうすけ
義務教育で一度は習ったことがある内容なはずなので、「わけわからん..ちんぷんかんぷんや..」となることはないはず。
ただ、基本であるがゆえにめっちゃ重要。政治や日々のニュースを理解するうえで基盤となる知識が身につきます。
僕は一回読み通しただけで、もちろんすべての内容が頭に入っているわけではないので、疑問に思ったときはわからない点を読み返して復習しています。
それほど重宝している本です。

図解でわかる 14歳から知る日本戦後政治史
「図解」で俯瞰すると見えてくる日本の戦後政治。日本とアメリカの「相互関係」の構造と歴史。
「BOOK」データベースより
こちらの本も全ページ図解の、フルカラーで視覚的にわかりやすい工夫が施されています。
ページ数は100Pにも満たないほどの薄さですが、通常の本よりもサイズが大きく情報量もしっかりしています。
タイトルにある通り「戦後」にフォーカスした本です。
日本だけでなく、世界的に見ても、第二次世界大戦というのは、長い歴史において大きな転換点となりました。
- 戦後に何が起きて
- どのように現代の日本が形作られたのか?
といった、現代を生きる僕らにとって、知っておきたい知識がしっかりとわかりやすく解説されています。
政治学
政治とは何か、政治学とは何か。政治を、「本人」「共通の目的」「代理人」という三つの要素に注目し、現在の日本を題材として整理・解説した教科書。
「BOOK」データベースより
こちらの本は、値段から察せるよう、かなりボリューミー(564ページ)で専門的な内容となっています。
本書の内容は、大学の参考書として使われる教材のようなイメージで間違いないと思います。
なので、初心者向けのコチラの記事で紹介するか迷いましたが、
- 専門家が詳しく書いている
- 網羅的に書かれている
- 学問としての政治が書かれている
という3点が綺麗にまとまっているので、ここで紹介しました。
この「New Liberal Arts Selection」はシリーズ化されていて、どの本も評判がいいので、詳しく知りたい人には間違いない本かと思います。
ゆうすけ
憲法の基本
「政治」全般的な知識を学んだら、次は憲法について知ることがいいと思います。国の最高法規なのでね。
ちなみに、日本国憲法はざっと目を通すくらいであれば3分で読めます!読んだことがない人は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
伊藤真の日本一やさしい「憲法」の授業
日本国憲法誕生の過程からその基本原理、改憲問題に至るまで、司法試験界のカリスマ・伊藤真の解説で「憲法」についての基本知識が1冊ですべてわかります!「安保法制」「特定秘密保護法」など時事トピックも解説。
「BOOK」データベースより
こちらもかなりおすすめの本です。
Amazonのレビューを見ると、著者の伊藤真さんの評価が高いことがわかります。
実際、手に取って読んでみたら、タイトルの通りやさしく「憲法」について学べました。
そして本書の特に良かった点は、伊藤真さんの個人的な意見が盛り込まれてる点です。
理路整然と事実が並べられてる本って、たしかにタメにはなるのですが、読んでいてつまらなくなることがあります..。
その点、本書は「事実→意見」の順番で述べられているので、自分の中に落とし込みやすかったです。

カエルの楽園
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる…。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。
「BOOK」データベースより
ベストセラー本を連発してる小説家、百田尚樹さんによる寓話です。
言ってしまうと本書は、日本の「憲法9条」を中心に国際情勢をカエルの世界に当てはめて書いてあります。
ただ寓話なので、憲法だとか、政治だとかと言った用語は一切でてきません。めちゃくちゃわかりやすく、小学生でも読めるような内容となっています。
百田さん自身が「現実の政治の話をしてしまうと、難しくてわかりづらいが、カエルの世界で描いてみると、いかに今の日本がヤバイのかがわかる」というようなことを(たしか)おっしゃっていました。
なので「憲法9条って何が問題なの?」という人におすすめです。読みながら「これは、日本のことを指しているなー」とか「このカエルは、この組織のことを比喩しているなー」と考えながら読むと面白いですよ。
もしも世界に法律がなかったら
女子中学生の主人公ジュリが法律の神様、ジャスに出会い、現実の世界から法律のないパラレルワールドに連れて行かれる―。無法の世界には、奇想天外なことばかりが待ち受ける。六法のしくみ・考え方が惜しみなく凝縮された物語。
「BOOK」データベースより
憲法、だけでなく六法(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)についても軽く知りたい人は本書がおすすめ。
タイトルにある通り、「法律がない世界」を想定して、法律の重要性やその効力を教えてくれます。
普段の生活では、当たり前に享受している「権利」について改めて知ることができると思います。
ゆうすけ

政治家の基本
最後は政治家、「人」にフォーカスした本を紹介します。政治をするのも、法律を作るのも人ですからね。
新しい国へ 美しい国へ
日本を取り巻く環境は日増しに悪化している。長引く景気低迷、押し寄せる外交・安全保障の危機、さらには少子高齢社会の訪れによる社会保障の拡充。この国のリーダーは今なにをすべきなのか?大ベストセラー『美しい国へ』に、新たな政権構想を附した完全版。
「BOOK」データベースより
スミマセン。この本は買っただけで、まだ読めていません..。苦笑
じゃあなぜ紹介したかというと、「日本の内閣のトップである総理大臣が何を考えているのかは知るべきでは?」という理由です。
コチラ朝日新聞デジタルの記事「安倍首相、在職日数が歴代最長に 106年ぶり更新」によると、安倍首相は憲法のうえで行う政治の歴史上では史上最長の在職日数だそうです。
安倍さんに関しては、まぁ、いろいろと賛否がありますが(総理という立場上しょうがないと思いますがネ)、長く総理を務めているというのは事実なので、その人の考えを知るというのは価値あることでしょう。
女帝 小池百合子
救世主か?“怪物”か?彼女の真実の姿。
「BOOK」データベースより
「初の女性東京都知事を務めた小池百合子さんは一体何者なのか?」
ノンフィクション作家である石井妙子さんが百人以上の関係者の証言と、三年半にもわたる綿密な取材のもと描き切った、小池百合子氏の暴露本です。
「小池百合子さんってどういう経歴で?何をしてきた人なの?」とまっさらな状態な人には、衝撃的な内容となっていると思います。
(いろんな意味で)すごい人だな..と思いました。
男女平等やLGBTなど、性別についての議論がさかんなこのご時世に、小池百合子という人物を知るのは、非常に意味のあることだと思います。
日本の戦後を知るための12人
「戦後日本」に対峙し、変革をもたらした型破りな12人の“功罪”で学ぶ現代史講義。
「BOOK」データベースより
戦後を語るうえで重要な日本人を池上彰さんが12人にピックアップして書いた本書。
歴代総理大臣として有名な田中角栄、小泉純一郎。
時代の寵児として一世を風靡したホリモンこと、堀江貴文。
東京都知事を務めた石原慎太郎。
「テレビ、ニュースなどでなんか聞いたことあるけど、どんな人なの?」と感じる人も多いと思いますが、エピソードを知ると面白いものです。
戦後の日本を形作ったキーパーソンを読み解くことで、戦後日本の全体像を掴むことができると思います。
自民党 価値とリスクのマトリクス
安倍晋三、石破茂、菅義偉、野田聖子、河野太郎、岸田文雄、加藤勝信、小渕優子、小泉進次郎、9人の首相候補政治家の言葉、著作を徹底分析。
「BOOK」データベースより
「政治家の理念や構想って結局なんなの?」という人におすすめ。
次期首相候補とも言われる、9人それぞれの著書やインタビューを体系的にまとめてくれています。
しかもさらに本書の良い点が、それら理念や構想を二つの軸を使って、それぞれの政治家がどこに位置するのか(マトリクス)を視覚的にまとめているところです。
「自分の考えは、マトリクス図のどのあたりに位置するのか?」を頭に置きながら読むと、政治家と自分の考えを照らし合わせることができます。
言ってしまえば、選挙で投票するという行為は、政治家と自分の考えを重ねて行うことですからね。
「選挙でどの政治家に投票すればいいのかわからない」という人には、めちゃくちゃ参考となる本だと思います。

読書が苦手な人向け、これ読めばOKな2冊
上記で挙げた本です。※2冊目は、kindle unlimited対象本(2020年6月現在)で、無料で読めます。
この2冊は「政治」「憲法」の基本がわかる本なので、ぜひ読んで欲しい本です。
ゆうすけ