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ゆうすけ
今回は「みんながどんな本(小説なのか?ノンフィクション本なのか?)を読んでいるのか」について、立教大学の上田修一さんが書かれた『大人は何を読んでいるのか-成人の読書の範囲と内容-』という論文から抜粋してお話します!
小説が一番読まれている
ゆうすけ
おそらく、読書というと「小説」をイメージしたのではないでしょうか。実際に、ノンフィクションの本をより、小説の方が読まれています。詳しい数字を見ていきましょう!
数字的根拠
この論文では、2017年8月に全国の20歳以上の730名にインターネットで調査した結果が書いてあります。
みんながどんな本を読んでいるのか?性別と年齢層ごとに読んでいる本の種類がまとめられている表があったので引用します。
こちらは、調査した際に「今読んでいる、または最近に読んだ本の種類」のアンケート結果です。

論文より引用
ゆうすけ
注目すべきは全体の比率で、61.1%が小説と答えています。
人生論というのは、自己啓発書のことです。
専門書・人生論・エッセイ・実用書、とこのあたりは区分が難しく、表のように割合が均等に分かれています。
また、それらはノンフィクションの本であり「知識や情報を得る目的で読まれる」という点においては共通していて、まとめると約3割となります。
つまり、みんなが何を読んでいるのかの割合をざっくり言うと、小説が6割、ノンフィクションが3割、その他が1割ということになります。
ゆうすけ
というのも、今でこそノンフィクションの本ばかり手を出していましたが、昔は「読書=小説」という固定観念があったし、本屋なんか行くとまさに棚の割合が調査結果のままだなと、直感的に感じます。
今回示した結果は20歳以上を対象としていますが、中学生・高校生も含めると、ノンフィクションの本に比べて、小説は(当然ものによりますが)とっつきやすさ・手に取りやすさがあるので、もっと小説の割合が増えるんじゃないかなと思います。
どの範囲までを読書と定義するのか
読書に関する研究は、「どの範囲までを読書と定義するのか」が難しいみたいです。
この論文では、本を読んでいる人が「どの範囲までを読書としているのか」も調査しています。
「小説」「エッセイ」「絵本」などのいくつかの選択肢の中で、「あなたが読書とみなすものは何ですか?」という問いに対して複数回答OKで調べたところ、回答はこの下の表になったそうです。

論文より引用
圧倒的に多いのが「小説」で86.4%です。
ゆうすけ
みなさん、この結果どう思いますか?僕は、読書とみなす範囲がすごく狭いんじゃないかと思いました。笑
例えば、「エッセイを読む」という行為は読書の範囲と答えているのが50%というのは、どうも少なすぎると思います。
さらに、電子書籍が34.4%というのは、少なすぎるので、調査方法に難ありなんじゃないかと勝手に推測しています。笑
とはいえ、全体的な傾向としては、やっぱり「読書と言えば小説」というイメージが強いのはたしかです。
読書量が減っている理由
ちなみに、余談ですがこの論文では、読書量が減っている理由についてもアンケートをとっていて、断トツで一番多い理由が「仕事や家庭が忙しくなったから」だそうです。
ゆうすけ
「読書離れ」が叫ばれていますが、こういった「仕事や育児が忙しい」という背景があるみたいです。
まとめ
今回は「みんながどんな本を読んでいるのか」についてをメインに文献をもとに話しました!
- 全体の読書の割合は「小説:6割」「ノンフィクション本:3割」「その他:1割」
- 他の本に比べて小説を読書とみなす人の割合が圧倒的に多い
- 読書量が減っている一番の理由は「仕事や家庭が忙しい」
ゆうすけ
そのためにも、本の魅力を引き出せるような書評記事が書けるよう頑張っていこうと思います!ではっ!
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ゆうすけ
