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ゆうすけ
今回は「論理学」について、野矢茂樹さんが書かれたコチラの『入門!論理学』という本をもとにご紹介します。
- 哲学者
- 東京大学名誉教授
目次
あなたは論理的?
ゆうすけ
フグの肝臓にはテトロドトキシン(毒)が含まれている。しかし、フグにはテトロドトキシン以外の毒は見出されていない。だから、肝臓を取り除いて食べれば、フグも安全である。
これは、論理的な推論として正しいでしょうか?
正解は…
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正解は、正しくないです。推論として誤りです。
ざっくり理由を言うと「肝臓以外にもテトロドトキシンが含まれているかもしれない」からです。
示した文章だけでは、それがわからないので、「肝臓を取り除いて食べれば、フグも安全である」という推論は正しくないわけです。
ゆうすけ
そもそも論理的とは…??
みなさん「論理的」ってどういう意味かわかりますか?
ゆうすけ
そんなこと言ってもラチあかないので、本書の言葉を借りると例えば…
非論理
「非論理」というのは、「映画見に行こうよ」と誘っておきながら、思いつきでベラベラ喋って、最終的には「天気いいし、海、行こうか」みたいなそんな感じです。
論理的
対して「論理的」というのは、「何か見たいのある?」と聞かれて「●●とかおもしろそうじゃん」と、ちゃんと映画の題名を答えていることです。
つまり、それまでの発言ときっちり関連づけて次の発言をするということです。
『入門!論理学』の概要紹介
『入門!論理学』は「入門」と書かれていることから論理学を小学生でもわかるように優しく解説されているかと思いきや、そうではありません。
ゆうすけ
「論理学」という学問の最も根本的なところ・本質的で難しいことがわかりやすく書かれているのだと思います。「思います。」と言ったのは、僕があまり理解できなかったからです…。
正直、僕は理系の大学で論理を学んでいたし、本もたくさん読むので、論理に関してはおおよそわかっているだろうと高を括っていました。
「入門!」なんて書かれているものだから、当然理解できるだろうと思ったのですが、全くの逆で、「論理的」ってこんなにも奥が深いのかと返り討ちに遭いました…。
ゆうすけ
論理学が難しい理由
「1+1=2の証明」が凄く難しくて何ページにもわたって証明されるってご存知でしょうか。
他には「0の発明」とか「桁という概念の発明」がいかに偉大な発明であるかとか。
要は何が言いたいかというと、今の僕らが当たり前に使っているモノって、それの根本原理を説明しろと言われても難しいんですよね。
論理も、「天気がいいから、海に行こう」のような基本的な日本語のルールにまつわる学問です。
本書には「天気がいい『だから』海に行こう」この場合のだからって正しいの?ということが何ページにもわたって説明されています。
この本は250Pほどのボリュームによって
- 「ではない」
- 「そして」
- 「または」
- 「ならば」
- 「すべて」
- 「存在する」
これらの言葉が作り出す論理の全体を見通すこと、これがこの本の目標地点と書かれています。
逆に言えば、これだけのことを何ページにもわたって掘り下げているわけです。
こんな人におすすめ
「背理法」「ド・モルガンの法則」「対偶」という、論理学ではお馴染みの言葉がズラズラと出てきます。
ゆうすけ
そして、僕と同じように返り討ちにあってくれたら嬉しいです(ボソ
逆に言うと、これらの言葉を全く知らない・意味がわからないという方は、本書の内容はかなり難しいと思います。
本書における「入門」の意味が「表面的」ではなく「論理学の根本」だからです。
まとめ
言葉とか文章って、「話す」「聞く」「読む」「書く」という、生活の土台となるような道具ですよね。
その土台がグラグラなまま、正しく読み書きができるのか?というと疑問なわけです。
テキストメインのSNSというと僕はTwitterをよく使うのですが、つぶやきには140文字の制限がありますよね。
その140文字のつぶやきが、拡散されて炎上したり、評価されたりするわけです。
そういう現象をみると、思うことはたくさんあるのですが、言葉を正しく見極められるようになりたいなと思います。
ゆうすけ

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