主語を示すときに使われる「は」と「が」。なんとなくで使い分けてはいるけど、違いを意識して書いたり話したりすることってないですよね。
ただ、全く同じ文章でも「は」と「が」違うだけで、受けとる意味合いが全然違います。この違いに衝撃を受けたので例文をいくつか紹介したいと思います。
ブロガーやライターなど、文章を書くことが多い人に読んでもらえると嬉しいです。
※この記事は前田安正 著「マジ文章書けないんだけど」を引用しています。
目次
主語がスイッチする
ゆうすけ
この文章は泣きそうな気分になっている人の主語が書かれていません。
このとき、□に「が」を入れるとどうなるでしょうか、、。
泣きそうな気分になっているのは「私」になりませんか?
次に、□に「は」を入れてみると、、。
泣きそうな気分になっているのは「あなた」になりませんか?
このように、「が」は直後の述語にだけ影響するけど、「は」は直後の述語だけでなく、遠くにある述語にまで影響する。ということです。
対象がスイッチする
ゆうすけ
この文章に「が」を入れるとどうでしょうか、、。
特に違和感はありませんね。普通の文章です。
次に、「は」を入れてみると、、
あれれ?笑。うまいのは“演技だけ”のように聞こえますよね?
暗に、「歌やダンスなどの他のスキルが下手」という事を示しているように受け取れます。
つまり、「は」は多くの事柄から、一つのものを取り出して提示する役割がある。ということです。
情報がスイッチする
ゆうすけ
この文章に「が」を入れるとどうでしょうか、、。
この文章が答えになる質問は「月9の主役は誰だっけ?」になりますよね。
つまりこの場合、「月9の主役」が決まった事は知っているけど、それが誰か知らない未知情報ってこと。
次に、「は」を入れてみると、、
この文章が答えになる質問は「綾瀬はるかは何のドラマの主役に選ばれたんだっけ?」になりますよね。
つまりこの場合、「綾瀬はるかが何かドラマの主役に選ばれた事」は知っているけど、それが何のドラマか知らない未知情報ってこと。
このように、「は」と「が」を入れ替えると、知っている情報と未知情報がスイッチする事になる。
まとめと参考文献
今回は、主語を示す「は」と「が」以外の文章が全く同じのときに、受け取る意味合いがどう変化するか、について書きました。
普段、何気なく使い分けている言葉ですが、こうやって比較してみると驚くほどの違いがある事がわかりました。
この内容は前田安正 著「マジ文章書けないんだけど」の例文を引用しています。
ブロガーやライターなど、文章を書くことが多い人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
ゆうすけ