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努力は無駄?結局は才能?中野信子『努力したら負け-努力不要論-』【書評】

努力は無駄?結局は才能?中野信子『努力したら負け-努力不要論-』【書評】

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「1%のひらめきと99%の努力」の誤解

ゆうすけ

どうも、自分の才能がどこにあるのかわからない、ゆうすけです

今回ご紹介する学びは「努力」についてです。

コチラの『努力したら負け。-努力不要論-』という本をもとにご紹介します。

著者の基本情報

  • 中野信子 著
  • 認知神経科学者

努力を努力だと思ってる人は間違い

明石家さんまさんは、努力についてこんなことをいっていたそうです。

努力は報われると思う人はダメですね。努力を努力だと思ってる人は大体間違い。

努力と言うのは、当然報われないこともある。「努力したから成功できる」という見返りを求めてしまうと、辛くなってしまうということです。

この考えに著者の中野さんは全面的に賛成しており、本書では脳科学的な視点から、みんなが思いえがいている努力の間違いを指摘しています。

努力を美徳とする日本人

日本人は諸外国に比べると、自分を痛めつけることが好きな傾向にあると書かれています。

苦行に耐えることを美徳とし、慎重さや空気を読む力が長けていることから、他人に

そんなのおかしいよ

あなたは努力が足りない

などと言われると、

ゆうすけ

そうかな、自分が悪かったのかな…

と不安になり、流されてしまうそうです。

比べて外国人は楽観的な人が多く、これはもう外国人と日本人の遺伝子レベルでの違いだそうです。

1%のひらめきがなければ努力は無駄

外国人との違いを象徴する日本人ならではの解釈があります。

エジソンの名言に

天才とは1%のひらめきと

99%の努力から成る

という言葉がありますよね。

日本人はこの言葉を、成功は才能ではなく、ほとんどが努力の上に成り立つと解釈します(僕もそうでした)。

しかし、エジソンが伝えたいメッセージはそうではありません。

99%努力しても1%のひらめきがなければ無駄」ということを言いたかったのだと言われています。

ゆうすけ

見事に真逆な解釈ですよね

成功には才能が99%

オリンピックにも出場したトップアスリートの為末大さんは、このように発言しています。

アスリートとして成功するためにはアスリート向きの体で生まれたかどうかが99%重要なことだ

つまり、「努力は必ず報われる」というのは成功者が結果を出したあとの理由付けにすぎない、というのです。

ゆうすけ

「努力は報われる」という言葉を信じすぎると危険だよ!ってことです

正しい努力の考え方

本書では、正しい努力のしかたが書かれており、根本的な努力の考え方はこうです。

  1. 目的を設定する
  2. 戦略を立てる
  3. 実行する

この3段階のプロセスを踏むことを本来の努力と定義しています。

ゆうすけ

これ、当たり前に感じるかもしれませんが、結構難しいことだと思っています

例えば…

「英語が話せるようになりたい」と思ったとき、

本来、英語を話せるようになった先にある

  • 外国人とコミュニケーションする
  • 海外のコミュニティに属する

ということが目的であるハズです。

にも関わらず、「受験英語でハイスコアを取る」ことが目的にしてしまうことってありますよね。

これは、1ステップ目の目的がそもそもズレている例です。

また、学校で英語を話せない先生が机上の英語を教えていることや、TOIECの点数を基準に英語力を判断してしまうのは、2ステップ目の戦略が間違っていると言えます。

成功者の努力の考え方

東進ハイスクール林修先生は

正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない

と語っているし、

レペゼン地球のDJ社長は

大事なのは、頑張って結果を出すんじゃなくて、どうやって結果を出すかだ

と語っています。

ゆうすけ

大きな成果を残す人たちは努力について正確な解釈をしているように思います

『努力したら負け。』本書概要紹介

本書の構成

  • 第一章:努力は人間をダメにする
  • 第二章:そもそも日本人にとって努力とは何か?
  • 第三章:努力が報われないのは社会のせい?
  • 第四章:才能の不都合な真実
  • 第五章:あなたの才能の見つけ方
  • 第六章:意志力は夢を叶える原動力

という章立てで構成されています。

ゆうすけ

僕はこの本を、こう解釈しました..

おおざっぱな意味で使われている「努力」という無意味な美徳のせいで、多くの時間を無駄にしているんじゃないか。

人にはそれぞれ生まれ持った才能があり、その才能が発揮できる場所で、本当の意味の努力をすることが、人生を楽しいものにするよね。

本書は、そんなメッセージが込められていると感じました。

まとめ:こんな人におすすめ

おさらいすると紹介したコチラの本は、

  • がんばってるのに報われない!

という人におすすめしたい一冊です。

今回は、日本人が思い描いている「努力」の間違いを指摘した、中野信子さんが書かれた『努力したら負け』を書評しました。

ゆうすけ

努力については、「ただ頑張る」だけじゃなくて「どう頑張る」かも大切にしたいものです

遊びは、脳の栄養源といってもいい。

ヒトは、努力よりずっと、遊びが必要な生き物なのです。

本書より