こんにちは、ゆうすけです。
ぼくは国立大学の大学院を修了して、今は社会人1年目の者です。学部卒で就職してる友達と比較してしまうので、大学院進学してよかったのかなって、考えなおしてみます。だからこのブログは、
- 今から大学院進学を考えてる人
- 僕私も大学院進学してるorした人
に参考にしたり共感してくれたら嬉しいなと思います。
どういう研究をしてたの?
まずは自己紹介。僕がどんな研究をしていたのか紹介します。
大学は、地方国公立と呼ばれるランクに位置する大学で専攻は工学部の電気電子工学科。
学部4年生春の時点で研究室配属があって、そこからプラス大学院2年間なので、研究室に属する期間は丸3年ってことになる。
研究は、ざっくり言って「通信」に関する研究です。
- どうやったら誤りが少なく通信できるか
- どうやったら省電力で通信できるか
- どうやったら高速に通信できるか
プログラム(C言語)によってパソコン上にシステムを構築して、シミュレーションすることによって性能を評価してました。
なんで大学院に進学したの?
僕が大学院に進学した理由は、
- 7割の人が進学するから流されて
- 進学or就職の時点で社会人になれる自信がなかったから
- 学部生のときに勉強してこずに、大学院でたくさん勉強して逆転したかったから
- そもそも通信の勉強がしたくて工学部を選んだから
恥ずかしいくらいにネガティブな理由が多いですね。通信方式の勉強がしたくて電気電子工学科に進んだけど、そこらへんあまり授業がなかったんですよね。で、学部4年生のときに運よく通信の研究ができる研究室に配属できたので、なら進学して本気で勉強したいと思いました。
進学のメリット・デメリット
メリットその1 研究に没頭できる
大学院によって違うのかわからないですが、院生がやることは基本的に研究です。そのために進学するので当たり前ですね。単位取得のための授業はあるんですけど、学部生の時に比べたら必要単位数は少ないし、レポートも楽でした。
で、院進学して猛烈に勉強してやろうって、意気込んでいたので、特に最初の1年は研究に没頭してました。ゼミの前日は完徹して資料作るのとかザラだし、住んでるレベルで研究室に居ました。あんなに能動的に勉強したのは人生で初めてだったなぁと感じます。
こうやって没頭できる時間って他になかなかないと思うので自分の時間を自由に使えるのは大きなメリットだと思います。
メリットその2 勉強と研究の違いを知れた
ざっくり言うと、
勉強→既に知られている理論・事実を学習する
研究→まだ知られていない理論・事実を解明する
だと思っていて、これがまったく別の能力なんですよね。研究は勉強のうえに成り立つイメージで、イメージで言うと「勉強:リンゴが木から落ちるという事実を知る」→「研究:万有引力の法則をみつける」ってな感じ。
勉強が理解する能力を要するのに対して、研究は創造する能力が必要だと感じました。勉強した事から仮説を立てて、実証して、仮説が正しそうなのか検証する。そしてこの「創造」する能力がめちゃめちゃ大事。
「今でしょ」で一躍有名になった林修先生はこう言ってます。
「社会において必要な能力は2つ。それは“解決”と“創造”。勉強だろうが何だろうがこれにぶつからないことはないでしょ?この2つのためにいろいろ訓練する場所が学校なんです」
大学院は創造する能力を育む場所だと思いました。
メリットその3 プレゼン能力がついた
さっき言ったように研究ってまだ世には知られていないことを解明していく作業です。なので、世に発表しないと意味ないんですよね。他人が勉強する要素を与える側になるんです。
ってことで、大学院進学すると結構な頻度で学会発表に行きます。多い人だと毎月のように発表してた。ちなみに写真はオーストラリア・メルボルンで発表したときの写真。英語苦手すぎるから死ぬかと思った←
そこで、PowerPointを使ってプレゼン用のスライドを作るんですけど、これもまた難しい。
めちゃめちゃ時間を注ぎ込んで、出した研究結果を10分とかにまとめて人に理解してもらわないといけないので、簡単なわけありません。。
ただ、このPowerPointでプレゼン用のスライドを作るって作業がぼくに向いてるみたいで、結構楽しい。社会人になった今でもPowerPointを使って図解したり、このブログの画像を作ったりしてます。ぼくの場合はたまたまですが、やってて楽しいことに出会えたのはめっちゃよかったです。
いまは、スキルのフリーマーケット「ココナラ」というアプリで、スライドを売ってて、間違いなく大学院時代の発表用スライド作成が活きてます。笑。(ちなみにココナラのぼくの出品ページはこちら)
あと、プレゼンではないですが、相手に伝えるという意味で言うと文章を書く力も身に付いたと思います。何も伝える手段はプレゼンだけではなくて、論文とか文章で書くことも多いので。もともと文章を書くのは大の苦手だったので、この点に関してはいろいろ苦労しました。笑
ただ、相手に理解してもらうことの難しさを知りました。
デメリットその1 周りの友達は社会人として働いていることに焦る
これはもう、進学を決めた時点でわかりきっていたことなんですけどね。
周りの友達が「お金を貰って働いてる」のに対して、ぼくは「お金を払って勉強してる」ので、ほんとにこれでいいのか…とか、周りとの差をどんどんつけられてるのではないか…って焦りを感じました。
僕の研究室はコアタイム(拘束時間)がほぼないようなものなので、夜ふかしして平日の昼に起きるってことがざらにあったので、そのときは起きたときは死にたくなります(;_;。
デメリットその2 結構大変
「こんなにやることあるのかよ!!つらっ!!!早く社会人になりたい!!!!」って思ってた時期があります、笑。これ以上忙しいなんてことないだろ、ってくらい大変な時期があったので…。
大学院って、人生の夏休みともいわれる大学生生活2年延長(イェイ)って捉えてる人がいるみたいですが、なんやかんや結構忙しいヨ☆
進学してよかった?
正直わかりません。明確な答えがないです。
24歳で社会人1年目ってのはやっぱ焦るし、この2年はホントに意味があったのかなって、考えてみてもわからないです。
どうしても、学部卒で就職した自分と比較することができないので。
ただ進学にしろ就職にしろ、自分の意思で決めないとダメですね。ぼくは多数派に身を委ねて進学したので、そこだけは後悔してます。これから決める方には今から進む道は「本当に自分の意思」で決めたことかどうかの確認はしてほしいなと思います。
自分の経験を活かすも殺すも自分次第なので、大学院経験を存分に活かそうと思います!!