小説は最初の一行目が大事と言われますよね。読者に「お?」と興味を持って読んでもらえるかどうかが決まるからです。海外では文学作品の最初の一行を当てるゲーム「ファーストセンテンスゲーム」が昔から楽しまれています。
今回は、誰もが聞いたことのある名作文学をピックアップして、ファーストセンテンスゲームを作ってみました。ぜひチャレンジしてみてください!
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【名作文学】ファーストセンテンスゲーム
初級編
1. 夏目漱石『吾輩は猫である』
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我儘な人間のことが、時折気の毒になる――。日本一有名なネコの可笑しな人間観察日記。昭和36年刊行の新潮文庫版は123刷、228万部超え! 今なお色褪せぬ、漱石40歳の処女小説。
2. 川端康成『雪国』
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「無為の孤独」を非情に守る青年・島村と、雪国の芸者・駒子の純情。魂が触れあう様を具に描き、人生の哀しさ美しさをうたったノーベル文学賞作家の名作。
3. 太宰治『走れメロス』
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妹の婚礼を終えると、メロスはシラクスの市めざして走りに走った。約束の三日目の日没までに暴虐の王の下に戻らねば、自分の代りに友セリヌンティウスが殺される。日はすでに傾いている。メロスよ、走れ!
中級編
4. 小林多喜二『蟹工船』
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海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。
5. 清少納言『枕草子』
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芭蕉や蕪村が好み与謝野晶子が愛した、北村季吟の注釈書『枕草子春曙抄』の本文を採用。江戸、明治と読みつがれてきた名著に流麗な現代語訳を付す。
6. 福沢諭吉『学問のすゝめ』
時代を超えて読み継がれてきた「人生」の教科書。近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー。
上級編
7. 芥川龍之介『羅生門』
うち続く災害に荒廃した平安京では、羅生門に近寄るものもいなくなっていた。その楼上で、生活のすべを失い行き場をなくした下人は、死人の髪の毛を抜く老婆に出くわす。その姿に自分の生き延びる道を見つける…。
8. 梶井基次郎『檸檬』
私は体調の悪いときに美しいものを見るという贅沢をしたくなる。香りや色に刺激され、丸善の書棚に檸檬一つを置き--。
9. 鴨長明『方丈記』
災厄の数々、生のはかなさ……。人間と、人間が暮らす建物を一つの軸として綴られた、日本中世を代表する随筆。